みどりちゃんの初恋

「「あの(おい)」」

「「あ、ごめ(あ、悪い)」」

「「………」」

 うわーんっ! 泣きたいくらいな状況なんですけど!! どうすればいいのかな?どうすればいいのかなーっ!!!!

「ヒロっち、とりあえずごは――」

「なに焦ってるんだ」

 がばっと。振り返るのと同時に抱きしめられたあたしはその場で硬直。

「何もしない。約束する」

 何もしない、の? あ、いや、別に何かしてほしいってわけじゃないんだけど……。

「あたし、魅力ないもんね」

 おっぱいないし。背もちっちゃいし。えっちしてもなんだか興奮とかしなさそうだもんね。

「はあ。ホント、ばか。ばかすぎて困る」

「だって……」

「大事にしたいって思ったらだめか?」

「だめじゃないけど……。でも、きょにゅうの方が嬉しいんでしょ?」

 テレビで言ってたもん。ヒロっちの腕の中から見上げる。

「嬉しくない」

「じゃあ、ひんにゅうが好きなの?」

「………」

「やっぱりきょにゅうが好きなんじゃんっ」

「大きすぎず小さすぎず。だから笠井。もう少し頑張れ」

 なっ。

「ヒロっちのばかっ!!!!」

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