みどりちゃんの初恋

 ちゃちゃっと着替えて、タオルを首に巻いてリビングに行けば、がっつりヒロっちと目が合った。

「おおおおお風呂っ……どうぞ」

「……ああ」

 あーもおーきんちょーっ!

 どうして、こうなっちゃったんだろ。 っていうか!ヒロっちは泊まること知ってたんだよね?だって、あたしに言おうとしてたみたいだし……。

 あたしより先に知ってて、どうして断らなかったかな! やっぱ、何もしないっていう自信があったから?

 ……もう、眠いよ。今日、ちぃの部屋にヒロっちと一緒に泊まるんでしょ?

 どうやって寝るのかなあ?ベッド一つしかないし、そこで二人で寝るしか……なんか、男と女が同じベッド寝たとして、何もされないって……あたし、女(一応)として大丈夫?

 ……じゃないよねえ。

 きっとヒロっちのことだから、別々に寝るんだろうな。

 そうなったら、あたしがベッドの下で寝よ。だって、もし、逆だとして、あたしがベッドから落ちたって考えただけで嫌だもん!

 今日だっていっぱい迷惑かけて、疲れさせちゃったしね。

 ありがとうとごめんなさいをちゃんと言わなきゃ。それで、あたしからチュウでもしよっかなっ。


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