みどりちゃんの初恋
小さな声を漏らすみどりは、卓也の胸元をぎゅっと握る。
自分の欲望をすべて吐き出すようにみどりを強く抱きしめ、それをどんどん深く、熱くしていく。
すでに息が上がるみどりはとんとん、と卓也の胸を優しく叩くも無視。
「ふっ……う……っ……ひろっ」
「……わる、い……」
とうとうブレーキが利かなくなってしまった卓也の大きな手のひらは、がさごそと動き服の下のみどりの小さな胸を包んだ。
「……っ!? ひろっ……だめっ。ここちぃのお家っ……ん!」
急展開に目が覚めたみどりは、自分の胸を包む大きな手を掴む。
「っ!?」
本能のまま行く卓也は、おもいっきりみどりを抱きしめた。
「……悪い。歯止めが利かなくなるって分かってたのに、な……」
理性が負けた瞬間を見た卓也は自分自身に呆れていた。分かっていながら、止めることが出来なかった自分に。
「大切にしたいって言ったのに、手出して悪かった」
「ううん。ヒロっちが少しでもあたしのこと女の子として見てくれてるのが分かって、ちょっと嬉しかったの。 だから、謝らないで。ね?」
二人はお互いを優しく抱きしめ、額を合わせて微笑み、そのまま眠りに落ちた。