白いジャージ2 ~先生と青い空~
~WIND-1~
夜明けの海岸
まだ薄暗い空
舞い上がる白い砂
遠くから聞こえる牛の声
海からの風が頬に当たる
大きな背中
白いTシャツと黒の半ズボン
頭に巻かれた白いタオル
くねくねと進む自転車
「おせ~よ!直!」
振り返る優しい笑顔
慣れないじゃり道での自転車は、何度も転びそうになる。
頑張って追いつこう…なんて
もう思わなくていいんだ。
その大きな背中を
今は呼び止めることができる。
頑張って追いつかなくても
私をちゃんと待っていてくれる。
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