白いジャージ2 ~先生と青い空~
「直、今晩…子作りしちゃう?」
直は、ハンカチに星の砂をそっと入れて大事に大事に俺のポケットへ入れた。
聞いてないフリしてる直に俺は追い討ちをかける。
「直…俺と直の子供、かわいいんだろぉな…」
直は、俺の背中をバシっと叩くと、『ばか!!』と言い、また波の中へ走ってゆく。
赤くなる直の顔が、俺をニヤけさせる。
愛されてんなぁって感じちゃう瞬間。
「待てよ!!直!!」
すぐに追いついた俺は、後ろから直を抱きしめた。
「直、照れてんの?お前かわいい!!」
うつむいたままの直に、
海に反射した太陽が照り付ける。