白いジャージ2 ~先生と青い空~




思い出すね。



あの日のなんだか切ない想いをわかってくれた先生の優しさ。




去年のクリスマスの夜。






  ◆◆◆◆◆◆





木の匂いがしそうなかわいいお店の中に入ると、なんとも言えない懐かしい気持ちになった。



決して新しいわけでもなく、都会的なお洒落さがあるわけでもない。



だけど、お店の中には温かい空気が流れている。



『御予約席』と書かれた一番奥のテーブルには、小さな一輪のお花。

そして、かわいいランチョンマット。



厨房から美味しそうなお肉の匂いがする。


厨房の中まで見えるこの席は、特別いい匂いがする気がした。


ここと、厨房を隔てているのは、ぶらさがってるたくさんのフライパン達。


小さなフライパンやお鍋が天井からぶら下げられている。




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