白いジャージ2 ~先生と青い空~
「俺、結構こう見えて昔は人生に悩んだりしてたんだよな。自分に何ができるだろう?とか、何をすればいいんだろうって。その悩みを解決できたのは、教師っていう夢を見つけたからかも知れない。」
先生は、私を抱きしめたままたくさん語ってくれた。
先生は、誰かの人生に何か力になれる仕事がしたいと言った。
将来に悩んだり、進路に悩んだり、私のように家庭に悩みを抱えた生徒を
少しでも助けたいと言った。
やっぱり私の見る目は確かだった。
先生は、私じゃなくても絶対に助けていたんだ。
そういう人だから、1度会っただけでお姉ちゃんは先生を受け入れた。
『僕を先生だと思ってください』なんてそんな言葉を真剣に聞くことができたのは
先生の心がちゃんと伝わったからなんだね。