白いジャージ2 ~先生と青い空~
「あんた言ったじゃん。僕を信じてって。僕を先生だと思ってってさ。深く考えずにぶつかってみればいいんじゃない?」
先生は、手招きして私を呼んだ。
隣に座った私に時々触れる左手が、嬉しかった。
真剣な表情で話してるんだ、先生。
う~ん…と考え込んだり、
そっか!って何かひらめいたり、いろんな表情の先生。
教師って仕事は、学校にいる時だけじゃなく
学校を出てもこうして悩んで大変なんだ。
先生、尊敬しちゃう。
「直…俺、今日お父さんと添い寝しちゃうぞ~!」
先生はそう言いながら、お父さんとリビングに敷いた布団の上に転がった。
「おやすみ、先生。」
「おやすみ、俺の直・・・」
お父さんやお母さんがいる前で、そんな恥ずかしいことを言ってくれた先生は
赤くなる私にも気づかずに眠ってしまった。