白いジャージ2 ~先生と青い空~
「直~、腹減った。宿に戻る?」
もう空は何となくオレンジ色に変わろうとしていた。
「先生、あの生徒今は、どうしてる?」
「ん?今は、毎日学校に来てるよ。時々保健室でさぼってるけどな。それくらいは大目に見てやらねぇとな。」
砂の中に埋まった足を砂から出した先生は、遠い目をして言った。
「いじめは、永遠の課題だな…」
先生はこれからもずっと一生懸命に『教師』をしていくんだ。
先生の目指す『教師』っていうのは
生徒を上から見るんじゃない。
生徒の中に入って、みんなの心の中に溶け込んでゆくような教師。
理想を追い求める先生を私はずっと見守るよ。
誰にも知られない先生の努力を私がしっかりと見てるから。
だからね、
先生…
ゆっくり頑張ろうね。