白いジャージ2 ~先生と青い空~
宴会
宿の前に自転車を停めると、もう宴会が始まっているような騒がしい声が聞こえた。
もう辺りはすっかり暗くなっていて、シーサーの顔もぼんやりとしか見えない。
「夕日見ましたか?」
ベンチに座りながら、タバコを吸う男性が声をかけてくれた。
そこには10人ほどの旅人達が集まっていた。
テーブルの真ん中には泡盛という沖縄の焼酎の一升瓶がデーンと置かれていた。
「はい!綺麗でしたね~!!」
先生は、そう答えながら、隣のベンチへ腰掛けて、私の腕を引っ張った。
先生は教師だけあって、人とすぐに仲良くなれる。
さすが、先生…なんて見とれながら、先生とその男性の話を聞いていた。