白いジャージ2 ~先生と青い空~
その女性の隣には旅ノートで見た3人組の若い女の子が座っていて、その3人はおじいさんの話を聞きながら笑っていた。
先生を見つめているのは、その3人組ではなく、おそらく一人旅でここに来ている大人っぽい女性。
私は、その女性の視線を気にしながら、おじいさんの話を聞く。
この島に伝わる民謡を歌いながら、
三線を弾いてくれたおじいさん。
この三線の音色は、どこか懐かしく心がホッとする。
この島を自転車で走っていると、どこからともなく聞こえてきて和ませてくれた。
おじいさんが、どこから来たのかとみんなに尋ねた。
全国各地から来ていて驚いた。
一番おじいさんに近い位置に座っていた男の子は、外国から来ていた。
遠くて聞き取れなかったが、みんなが「お~!」と驚いていた。
目が大きくて、髪の毛がくりくりとしていてかわいらしい男の子。
小学校の高学年か、中学生くらいだと思う。