白いジャージ2 ~先生と青い空~
泣きたくなった。
だって…
向かいの女性は知っていたんだ。
ツバルって国を。
そして、まだ自己紹介もしていない先生に向かって話しかけた。
「知ってらっしゃるんですか?ツバルを。」
長い茶色い髪は、染めているのではなく自然に染まったかのように見えた。
面長の顔に、細いけれど強さのある瞳。
高い鼻に薄い唇。
話し方も大人だった。
色っぽいのに、作られた色気ではなくとても自然で嫌味がない。