白いジャージ2 ~先生と青い空~
「帰ったら電話するから…おやすみ!」


運転席から手を出した先生。

温かい手で私の手を握り、頭を撫でる。



「うん。ありがと!!大事にするね、このジャージ!」


間違いなく私の宝物に追加される女用の白いジャージ。

先生は、やっぱり最高。



じゃあ・・・と手を振った後、先生が私を呼び止めた。



「あ・・・直、これ…持っててくれる?」


なぜか視線を合わせない先生が私の手のひらに乗せたもの…




『あいかぎ』


愛の鍵…





照れ臭そうに笑いながら、先生は車を走らせた。



かわいい。


先生、照れてる?




思い出したかのように『あ・・・直!』なんて言って、さりげなく渡してくれた合鍵。




大事なものはどんどん増え続けるね。



私は、先生の『彼女』なんだね。


もう堂々としていていいんだね。




 ◆◆◆◆◆◆   









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