白いジャージ2 ~先生と青い空~
どうしてこんなにもこの人が気になるのか・・・
それは、私と正反対の人だったから。
いつも女子高生にばかりやきもちを焼いていたのに、
初めて大人の女性が現れた。
修学旅行の飛行機の中でキャビンアテンダントのお姉さんに感じた気持ちと似ていた。
世の中には、まだまだ自分の知らない世界があるんだって感じた瞬間だった。
「えぇ、知ってます。ご存知なんですか?」
先生が笑顔でそう答えると、その女性は2度大きく頷いて、お酒を飲んだ。
「私、旅行したことがあるんで…なかなか知ってる人いないんですけど、よくご存知ですね~!私、橋本雅子って言います。一人でここには来ています。」
私を1度も見ない。
ずっと先生のことを見てるんだ。
尊敬と憧れの眼差しで、私の先生を見つめる。