白いジャージ2 ~先生と青い空~
「俺は、新垣和人って言います。こっちが、彼女の直です。」
先生が、私の頭に手を乗せて、ポンポンってしてくれた。
それだけで涙が出そうになるくらい、すごく不安で怖かった。
「若い彼女だね~!大事にしなよ!」
雅子さんは、友達のように先生に話しかけた。
それも珍しいことだった。
先生にこんな風に話す女性はあまりいないから。
きっと雅子さんは良い人なんだと思う。
私が勝手にやきもち焼いて、苦手だって思ってるだけ。