白いジャージ2 ~先生と青い空~
「はい、どうぞ!」
雅子さんが、鞄の中からたくさんのおつまみを出して、周りの大人達が嬉しそうに手を伸ばす。
先生も手を…
伸ばす。
「おつまみ、買い込み過ぎだろ!!」
どうして
そんな口調で話すの?
会ったばかりの人に…
私に話すように話した先生がなぜだか許せなかった。
いつも私に言うように
ちょっと偉そうに、でも笑いながら…
雅子さんは先生に言い返す。
「おつまみは必需品でしょ!そんなこと言いながら、食べてんじゃん!」
食べないで。
嬉しそうに、ピーナツを口に入れる先生が許せなかった。
いつもと違う。
私のいつものやきもちとは違う。
生徒が先生に話しかけて、先生がそれに答えるのとは全く違う。