白いジャージ2 ~先生と青い空~
先生をチラリと見ると、赤い顔して大きな口を開けて笑っていた。
私は、先生じゃない人を見ている気分だった。
こんな人知らない…
って思ったんだ。
こんな先生、知らない。
悲しい気持ちを忘れたくて、先生に背を向けた。
3人組は、1人が高校生で、2人が大学生だった。
最初に話しかけてくれたともちゃんは、大学生で、とても親しげに接してくれた。
この島の雰囲気のせいなのか、満天の星空のせいなのか、初めて会った気がしない。
ずっと前から友達だったような…
そう思うと、先生のことも許せた。
きっと、先生もそんな気分なんだ。