白いジャージ2 ~先生と青い空~
「彼氏、年上?」
咲希ちゃんが、顔を近づけて話しかけた。
「うん…」
「いいね~!年上!!私達3人とも、年上に恋してるんだ!しかも、片思い。」
他の2人も、『ね~』と言って、私に微笑みかけた。
お酒が飲めない4人は、咲希ちゃんが持参したチーズを食べながら、恋の話に花を咲かせた。
でも、常に左隣の先生の声を気にしてしまう。
私の『先生アンテナ』が、先生の笑い声や、ささいな動きをキャッチしてしまう。
「ねぇ、直ちゃん。今、実はやきもち焼いてるでしょ!」
茉桜ちゃんが、手を伸ばして、私の肩をつっついた。
初めて会った人にまで、私のやきもちは見破られていた。