白いジャージ2 ~先生と青い空~
どんどん伸びていくひげも、
日焼けする肌も、
すれ違う人々に挨拶する横顔も…
私をたまらなくときめかせる。
出逢った頃と同じように…
初めて先生を見たあの入学式と同じときめき。
「なぁ、直。お前もっとわがまま言っていいんだぞ?」
先生の横顔を見つめていた私の方に、先生は体を向けた。
そして、先生は甘い吐息を漏らしながら優しく笑い、私の髪に触れた。
わがまま…
私はわがままだよ、先生。
だって、先生を独り占めしたいって思ってしまうんだ。
一緒にいる時も、一緒にいない時も
私だけの先生でいてほしいって…
そんな馬鹿なこと考えちゃうんだ。