白いジャージ2 ~先生と青い空~
「先生、トイレ行ってくるね。」
ベンチで転がったままの上機嫌な先生を置いて、トイレへ行った。
手を洗っていると、庭の方から声が聞こえた。
トイレに行ったことを後悔した…
何を話しているのかは聞こえなかったけど、
その話し声は、先生と雅子さんであることはわかった。
水道から出る水は、生温かい。
鏡に映る私は、日に焼けて少し赤かった。
勇気のない私。
彼女なのに、その会話が終わるまでトイレで待っていた。
堂々と行けばいいのに…
何、遠慮してるんだろう。