白いジャージ2 ~先生と青い空~
ガサガサと音がして、俺は少し起き上がる。
直だと思ったら、そこに立っていたのは雅子さんだった。
泣いていたんだとわかるくらい目の回りが濡れていた。
俺に何を求めてる?
ただの旅先での思い出の1ページだと俺は思っていたのに
雅子さんは違っていた。
「私じゃだめですか?」
はっきりと答えられる質問をしてくれて助かった。
酔いも覚めた俺は、強い口調で言った。
「はい。」
どう思ってる?なんて聞かれると答えに困るけど
今の質問にははっきりと即答できる。
雅子さんは涙を浮かべて、俺の肩に触れた。
「連絡先、教えてもらえない?また会いたいの。」