白いジャージ2 ~先生と青い空~
トイレの方向から物音が聞こえた。
俺は、またその手を振り払う。
「ごめん。俺は、もう迷ったりしないんだ。雅子さんもきちんと誰かと向き合う恋愛をした方がいい。俺は、力にはなれない。」
雅子さんが、ばいばいと小さな声で呟いた。
同時にトイレから足音が聞こえた。
直は話が終わるまで、待っていた。
そういう所も好きだ。
私の彼氏に手を出さないで!なんてあいつは一生言えないんだ。
控えめに
でも、とても強く俺を愛してくれる彼女。
もう泣かせないよ。