白いジャージ2 ~先生と青い空~
朝食を食べに宿に戻る。
食堂には、まだ3人組が残っていて、直は飛び上がって喜んだ。
こんな直を見るのも久しぶりだ。
俺はこうして、時々直の高校時代を思い出す。
きっと一生思い出す。
俺と直が出逢った場所。
出逢った時着ていた制服。
俺に向けられていたあの視線。
俺を呼ぶ声。
制服を着た直は、いつも友達と笑いながら飛んだり跳ねたりしてたっけ。
戻ることはできない。
でも、俺の心の中でいつまでも新鮮なままなんだ。
いつまでも高校生の直が
教師してる俺に微笑んでくれているように感じる。
学校のあちこちに直の笑顔が転がっているんだ。