白いジャージ2 ~先生と青い空~
「な~に思い出してんの?直、辛い顔してる!!」
先生の甘えたような声で現実に戻る。
先生は裸足になった足で、私のビーチサンダルを脱がす。
いつの間にか、太陽はジリジリと私達を斜め上から照らしていた。
木の影に逃げたヤドカリ達は自分の家の中に顔を隠して昼寝中。
「誰も来ないね~!みんな海水浴できる向こうの海に行ってるのかな?」
見渡す限り、誰もいない。
2人きり。
ザブーン
ザブーン
空の青はさっきよりも濃く、深いブルーへと変わって行く。