白いジャージ2 ~先生と青い空~
その時、ガタガタと音がして看護婦さんが扉を開けた。
「CTの結果出ましたよ。ご本人さんも元気ですのでどうぞ。」
私は重い扉を開け、消毒液の匂いのするその部屋に入った。
深呼吸をして、お父さんのいるベッドのカーテンを開けた。
「おお、直、どうしたんだ?」
いつも通りのお父さんだった。
私のこと覚えてるし、いつものように笑顔を見せた。
少し顔色が悪く、疲れた表情をしているけれど、声も姿も想像していたよりもずっと元気だった。
「お父さん、大丈夫?」
私は、お父さんの布団をお父さんの首元まで上げて、笑顔で話しかけた。
「直は、何しに来た?」
お父さんは右手で自分のおでこを押さえて、目を閉じた。