白いジャージ2 ~先生と青い空~
「おはよ!お父さん!」
寝ているお父さんは、照れ臭そうに少し笑った。
「おはよう。どうしたんかな?ここ、病院だよな?」
まだ思い出してはいないんだ。
胸の奥にズシーンと重い物が落ちてきた。
胸が痛むと共に悲しみが広がった。
「・・・和人君まで来てくれたのか?」
お父さん、今・・・
和人君って言った??
表情も昨日より少し柔らかくなっていた。
「お父さん、先生のことわかるの?」
私はお父さんの手を握り、自分の顔をお父さんに近づけた。
「何言ってるんだ?わかるよ。わしの将来の息子。」
うつむいていたお母さんも安心して、顔を上げた。
私と先生とお母さんは顔を見合わせて、頷き合った。