白いジャージ2 ~先生と青い空~
先生は動物が好きだから…
「こっちおいで…」
先生は私を抱きしめたまま、猫に声をかけた。
恐る恐る近付く猫に手を伸ばす。
スイッチが一時オフになった先生が、優しい瞳で猫を見つめていた。
「お前~、俺と直の邪魔するなよぉ…」
先生の優しい手に撫でられた猫は、気持ち良さそうに砂の上に寝転んだ。
波の音に合わせるように
猫が鳴く。
私と先生の手で交互に撫でられる猫は、
しばらくすると、満足気にその場を離れた。