白いジャージ2 ~先生と青い空~
「本当の意味で家族になれたって感じたんだ。それに、直がもっと好きになった。お母さんを支えようと必死で頑張る姿を見て、俺・・・感動しちゃった。今まで見たことのない直を見ることができた。」
先生は、ぐーっと伸びをして、その手を空に向かって高く上げた。
「先生、本当にありがとう。大好き・・・です。」
まだつぼみもついていない桜の木の下で、
先生の背中に抱きついた。
大きな背中は温かかった。
「俺、何があってもお前を守るよ・・・」
「私も、先生がいればどんなことも乗り越えられるって思ったよ。」
先生の温かい手に包まれた私の手は、もう震えてはいなかった。
「安心したから腹減ったな!」
売店でおにぎりを買って、長い椅子に座って食べた。
大げさだけど、本当に美味しかった。
今日の朝、無理して食べたおにぎりとは比べ物にならないくらい美味しかったんだ。