白いジャージ2 ~先生と青い空~



待合室でくつろいでいると、点滴をしながらお父さんが近付いてきた。


点滴の器具を持ったお母さんは、もう笑顔だった。



「何も異常なかったよ!いやぁ・・・昨日のことは忘れてくれ!!」



私と先生は顔を見合わせて笑った。



お母さんが「バカ!」とお父さんの背中をコツンとした。




お父さんは冗談を言えるくらい回復した。


お父さんはいつものお父さんに戻っていた。



とても長い長い恐怖の一夜が終わった。



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