白いジャージ2 ~先生と青い空~
「先生、私も先生のお父さんとお母さんを大事にしたい。」
深緑の葉におおわれた大きな木の下でキスをした。
「俺も。」
一度だけ会ったことのある先生のご両親。
とても穏やかで優しい笑顔が印象的だった。
先生がどっちに似たのかわからないけど、2人とも整った顔立ちをしていた。
お父さんはダンディな雰囲気で、声が先生に似ていたっけ。
照れ屋な先生は
「結婚が具体的に決まったらまた連れてくるから。」
と言い、1時間くらいで実家を出た。
玄関で先生のお母さんが言ってくれたんだ。
「和人をよろしくね。また直ちゃんに会えるのを楽しみにいてるね。」
滅多に実家に帰らない先生だけど、ちゃんと心が繋がってる家族なんだって感じたんだ。