白いジャージ2 ~先生と青い空~
猫の後ろ姿を見ながら、先生はまた私を抱きしめた。
「邪魔されちゃったなぁ…じゃあ、もう一度。」
ほんの数分で太陽の位置が変わっていた。
先生の顔が近付いても、太陽の光が目に入り、眩しくて目を閉じた。
「あ…また邪魔されたぁ。」
唇を離した先生。
その視線の先には、子供が2人海岸に向かって走って来ていた。
「…また、あ・と・で!!」
先生は私の頬に人差し指でツンツンとしながら、かわいい顔でそう言った。
「先生、かわいい!!」
「直の方がかわいい!!」
立ち上がった私達は、お互いの顔に付いた砂を払った。
「海入るか!」
先生が海に向かって走り出した。
もちろん私はその後ろを追いかける。
「せんせー!!待ってよ!!」