白いジャージ2 ~先生と青い空~
「さすが先生!」
私が濡れた先生の足をタオルで拭く。
「直がどんな遠くに行っても、俺は捕まえるからなぁ!」
「遠くになんか行かないよ。」
今度は私が先生の肩に頭を乗せた。
先生の右手が私の肩を抱き寄せてくれる。
無意識に合わせる呼吸。
いつからだろう。
先生の呼吸に自分の呼吸を合わせるのが
癖になっていた。
初めて一緒に眠った夜に
先生と同じ速度で息を吸い、息を吐いた。
人の呼吸を意識したのは初めてだった。
ひとつになった気がして嬉しかったんだ。