白いジャージ2 ~先生と青い空~
嬉しさと寂しさ半分。
複雑な気持ちで先生の横顔を見つめた。
男の子が欲しいと思ってるのは私の方なんだ。
先生に娘さんがいると知ってから、私は男の子を産みたいと思うようになっていた。
男の子を産めば、その子は先生にとって「初めての息子」になるから・・・
バカだよね。
男の子でも女の子でも、
先生にとって大切な子供であることに変わりはないのに。
私と先生の子供が、この世に初めて誕生するんだから
それだけですごいことなんだ。
でも、やっぱり・・・先生にとって最初の子供である娘さんには勝てないような気がしていた。
勝ち負けじゃないのに。
先生はどちらも大事にしてくれて、どちらも愛してくれるに決まってるのに…
気にしていないフリをしていても
私の心の奥底にはずっしりとした不安が積み重なっているのかも知れない。