白いジャージ2 ~先生と青い空~
今年の4月から転勤してきた同僚の先生のこと。
担当教科は国語で、俺より少し若い女性。
昨日、雅子さんの目を見て、その先生と
少し似ていると感じた。
時々俺に向けられる視線が少しだけ・・・
怖かった。
ほとんど体育教官室にいる俺にはあまり関係ないけど、
職員室の机が、俺の斜め前の席だった。
何もないことを祈る。
俺は大声で彼女である直の話をしたり、
その先生の歓迎会も、途中で抜けて帰ったりした。
直が言ってた。
壁を作ってほしいって。
なかなかそういうのが苦手でうまくできないけど
俺なりに何とか努力しているつもり。
俺は
直だけいればいい。
直にだけ愛されていればそれでいいから。