白いジャージ２ ～先生と青い空～

俺、気になって一度だけ直を迎えに行ったことがある。



たまたま通りかかっただけと言いつつ、

本当は

『俺が直の彼氏だ！』ってアピールしたかっただけ。




俺ってちっちぇ…





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ホテルかと思うくらいの立派な建物に、大きな門。


お洒落な若者が、行き来する様子を見ていると

高校生との違いに気付く。



何が違うのかわからないけれど、

俺の生徒達とは違う雰囲気だった。





夢に向かっているせいか、みんな目が輝いていた。




俺の生徒も時々、すっげーいい顔をするんだけど、

だるそうな顔をしている時も多い。




早くみんなに夢が見つかればいいな。





赤い車に気付いた直が駆け寄ってきた。




門の前に１０人くらい、直の友達が立っていて、みんなが覗くように俺の顔を見ていた。