白いジャージ2 ~先生と青い空~
なかなかの男前。
――俺のライバル…
勝手に俺の脳はそう判断した。
「直、要君かっこいいなぁ。」
運転をしながら、バックミラーに映る彼を見た。
「そう?クラスでは結構人気あるけどね。優しいけど、案外どんくさいんだよ。」
どんくさいのか…
そういう意外な一面がまた女心をくすぐるんだよな。
「彼女いんの?要君って。」
俺、嫉妬心バレバレじゃん…
「もしかして、先生やきもち焼いてくれてるの?かわいい!!」
直が、左折しようと顔を左に向けた俺の頭を撫でた。
「ば~か!!違うって!」