白いジャージ2 ~先生と青い空~



直が言うには

要君は長年付き合っている彼女がいるらしい。


年上のとても綺麗な彼女で、何度か一緒に帰る為に校門で待っていたのを

見たことがあると。



年上好きかぁ…


安心してる自分が恥ずかしい。




「安心した?」


直は、俺の頭をなでなでしながら、嬉しそうに笑った。



「ん?…あぁ、まぁな。」



「先生も、やきもち焼くんだね。人間なんだね、先生も!!嬉しい!」


って・・・どういう意味?


俺は人間じゃないと思ってたのかよ~!




あ、そっか。



俺は直のスーパーマンだっけ。





そうだよ。


スーパーマンでも、嫉妬はするんだ。





好きな女が仲良くしている男友達のことはやっぱり気になる。




俺の知らない学校での直を、要君は知っているんだと思うと、それも少し悔しい。





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