白いジャージ2 ~先生と青い空~
直が言うには
要君は長年付き合っている彼女がいるらしい。
年上のとても綺麗な彼女で、何度か一緒に帰る為に校門で待っていたのを
見たことがあると。
年上好きかぁ…
安心してる自分が恥ずかしい。
「安心した?」
直は、俺の頭をなでなでしながら、嬉しそうに笑った。
「ん?…あぁ、まぁな。」
「先生も、やきもち焼くんだね。人間なんだね、先生も!!嬉しい!」
って・・・どういう意味?
俺は人間じゃないと思ってたのかよ~!
あ、そっか。
俺は直のスーパーマンだっけ。
そうだよ。
スーパーマンでも、嫉妬はするんだ。
好きな女が仲良くしている男友達のことはやっぱり気になる。
俺の知らない学校での直を、要君は知っているんだと思うと、それも少し悔しい。
◆◆◆◆◆◆