白いジャージ2 ~先生と青い空~
「先生~!これかぶって!!」
私の花柄の帽子を先生に投げる。
「俺にも撮らせてよ!かわいい直の姿!!」
先生との追いかけっこ。
牛の声と波の音を聞きながら、海岸を走る。
砂浜に忘れられた船長さんの帽子。
きっと船に乗る誰かが忘れていった帽子。
「ねぇ、先生!!これかぶって!!お願い!」
船長さんの帽子を持つ私を見て、先生は苦笑い。
また変態だって言われるね。
「やだよ!!コスプレじゃん!」
無理矢理先生の頭の上に乗せた帽子は、
もう先生の頭から離れたくないと言っているように見える。
それくらいに…似合っていた。
眩しそうに空を見上げて、その帽子を頭に乗せた先生は、
船長さんのように敬礼をした。
全身を船長さんにしたい!!
やばい。
似合いすぎ。
かわいい。