白いジャージ2 ~先生と青い空~
俺よりも人生経験の豊富そうな尾崎さん。
軽やかな足取りで宿を後にした。
尾崎さんの後ろ姿を眺めながら、俺は深呼吸をした。
「俺も・・・負けないように頑張らなきゃ。」
尾崎さんはタバコを吸いながら、携帯灰皿にこまめに灰を落としながら、じゃり道を歩いていった。
彼女を
本気で幸せにしたいからこそ・・・
満足行く独身時代を送りたいんだ・・・と。
何度か浮気をしてしまったり、彼女を泣かせたんだ・・・と
宴会の席で話していたことを思い出す。
自分の弱さを知っているからこそ、
その弱さを克服しようと努力しているように見えた。
俺、浮気とか
考えらんねぇ・・・
マジで。
こんな気持ちにさせてくれた直に感謝・・・だな。