白いジャージ2 ~先生と青い空~



3、4軒のラブホテルが競い合うように煌びやかなライトで私達を誘惑する。




「どしたぁ?直。緊張してんのか?」




ラブホの看板を見ながら、ぐるぐると回る車。


先生が私の頭、ポンって叩いて笑う。



「かわいいなぁ、直。」




そんなこと言うとよけいにドキドキするって先生はわかってないのかな。



「どこがいい?お前が決めていいよ!」



私に選ぶ余裕なんてなくて、たまたま前に見えたピンクの建物を指差す。




「おぉ、了解!」



駐車場は、結構混んでいて、みんなこの中で愛し合ってるんだ…なんて考えてた。




ラブホテルって初めてだけど…すごく不思議。


どういう顔して話していいか、どんな話をしていいのか悩む。


…だって、今からエッチします…って事だよ?







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