白いジャージ2 ~先生と青い空~



わざわざそういうことをする為にここに来るって、よくわからなくて、理解できない世界。


「直、嫌だった?」



車を降りて、心配そうな表情で私に近付く先生。



「ううん…初めてだから…どうしていいかわかんなくて…」



先生は不安な私の肩を抱き、優しくエスコート。



小さなドアを開けると、たくさんのパネルが貼られていて…



「どの部屋がいい?遊びに来たと思えばいいって!ゲームとかあるし、カラオケもある!風呂のでかい部屋にしよっかぁ?」



私は、もう選ぶことなんてできないくらいに緊張していた。



風呂…?


でかい風呂?


先生とお風呂に入るの?




…無理無理!!


絶対…無理。


先生が選んだ部屋は、私の好きなピンク色のベッドの部屋。




別に慣れてるわけじゃないってわかってる。



男の人ならこんなこと、普通にできちゃうこともわかってる。




でも、不安になるんだ。




過去にやきもち焼いちゃう私は…まだ子供?



私は「初めて」だけど、先生は、「初めて」じゃないんだ。



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