白いジャージ2 ~先生と青い空~


「きゃあ~これ、ただで食べられるの?先生、何か食べよう!」



緊張が解れたせいか、私は急に元気な声ではしゃぎ出す。



「直~、お前かわいいってぇ!」


先生が私に抱きついてくるのも、お構いなしにメニューに見入る私。



真っ先に目に付いたのは…もちろん…




「カルボナーラ!!」




「やっぱりな…そう言うと思った。じゃあ、俺は…」




言いかけた先生よりも早く私が言う。



「やきそば!!でしょ?先生は!」



先生は笑いながら、うんうんって頷いた。




いつの間にかこの部屋の匂いにも慣れている私がいた。


先生といると、どんな場所でも素敵な場所。




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