白いジャージ2 ~先生と青い空~
少し寝坊したにわとりの朝の挨拶。
動き始めた牛の鳴き声。
「直、やっと2人で旅行実現したなぁ。待たせたな。」
先生は、右手で私の肩を抱き、左手で砂を触る。
私も真似して、右手を砂に埋めた。
朝日を浴びた白い砂が程よい温度で心地いい。
先生が持ち上げた砂が風に乗り、舞い上がる。
「先生、私も幸せ。」
先生は、砂のついた手で私の頬に触れた。
「よく我慢したな。いっぱい泣かせてごめんな…」
もう一度キス。
先生のキスと波のリズムが重なって、
幸せに包まれる。