白いジャージ2 ~先生と青い空~
太陽は相変わらず、見つめることも出来ないほど激しく私と先生を照らす。
初めての沖縄で知ったこと。
太陽の種類が違うんじゃないかって思う。
この風も、この時間の流れも…
膝の上で眠る先生の髪をそっと撫でた。
今でもはっきりと思い出すことができる。
モミジちゃんが先生を好きだと言った時、体中が震えたような気がした。
怖かった。
先生を好きな子がたくさんいるんだろうな、と想像していた私の前に実際にそういう存在が現れた。
心配で
不安で
また弱虫になる。
陸上部の女の子のことで喧嘩をしてから少しだけ大人になれたと思っていた自分がまだまだ子供なことに気付いてしまったんだ。