白いジャージ2 ~先生と青い空~


俺の足を砂に埋める直。



無邪気に砂を掘る直をただ見つめる俺。




空には真夏のようなもくもくとした雲が現れていた。





直が好きな空。


直が好きな雲。


直が好きなものは


俺も好き。


『先生の好きなものは私も好き』


直はいつもそう言うけれど、俺だってそうだよ。





だから


俺は


俺自身が好きになれたんだ。




お前が俺を愛してくれるから。









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