負け組女子高生
マリエはポテトのMとコーラ、私はカフェオレを頼んで二人は窓際の席に座った。
私はカフェオレにストローをさすとマリエに訪ねた。
「どうしたの。」
マリエは柄にもなく暗い表情で、私に言った。
「あのさ、あたし。学校やめようと思って。」
マリエはポテトを弄んだ。
「どうして?エリちゃんとかとまたなんかあったの?」
エリちゃん、なんて本人には言った事ないけど、マリエがエリ、エリばかり言うからつられて私も名前で呼ぶようになってしまった。
「あのさ、あたし先週から休んでんじゃん。実はさ、先週エリからメール来て。」
「どんなメール?」
私が訪ねると、マリエはカチカチと携帯をいじって、画面を私に向けた。
私はマリエの手から携帯を受け取ると、文章を読んだ。
『調子のんな。』
それだけだった。
こんなメールが来た日には私だったら自殺するかもしれない。
「それで、なんて返したの?」
「あたしさ、エリにはすぐに返事返さないでゆきにメール送ったんだよ。『あたしなんかした?』って。そしたらさ、返事来て」
私の手から携帯を奪い取ると、再びカチカチと操作してまた私に携帯を託した。
さっきのメールとは違った長い文章だった。
「マリエさ、なんでうちらがあんたの事嫌いかわかってる?おまえ自己中すぎんだよ。山崎だって迷惑してんじゃない?とにかく、あんたが調子乗ってるトコ見てたらもうイライラしてしょうがないの。ぶっちゃけ目障りってゆうか。そういう事だから。」

私は読み終えると黙って携帯を返した。
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