負け組女子高生
明日は学校だ。
どうしよう…
休んでしまおうか。
悠紀はどうしてるだろう。
私と同じく泣いて過ごしてるんだろうか。
なんで悠紀にあんな事を言わせてしまったんだろう。
それを考えると辛かった。
そんな事ばかり考えて深夜12時頃をまわった時だった。
枕元で携帯が震えた。
点滅するライトの下に映ったのは、悠紀の名前だった。
電話だ。しかも悠紀から。
一瞬でるのを躊躇したが、意を決して私は携帯を開いた。
「…もしもし。」
「……」
返事がない。
「もしもし、悠紀?」
「…た。」
「なんて?聞こえない」
「来た。」
「…え?」
「来た!」
悠紀は主語を言おうとしないので私はたまりかねてカーテンを空けた。
そこには、初めて悠紀が家に来た時と同じ様に、携帯を耳に当てた彼女がぼんやり立っていた。
「悠紀!ちょっと待ってて!」
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