負け組女子高生
続々と生徒が登校してにぎやかになって行くなか、私のプリントに影ができた。
「おっはよ」
マリエだった。
この2年A組では、1年生の時と同様一人で学校生活を過ごすつもりだった。
しかしマリエはここ最近なにかと私に寄ってくるようになり、一緒に行動している。
決して友達とは認めたくないが。
というのも、彼女は今までクラスのいわゆるギャルグループに所属していて、今どきの女の子らしい自己中でわがままな奴だった。
その性格がたたったのか彼女はそのグループからハブにされ、一人で過ごす私の所にやってきたという訳だ。
四六時中アニメの話で盛り上がっているオタクグループに属すよりは私の所に来た方がマシだと思ったらしい。
おかげで今まで誰の目に着く事もなくひっそり学校生活を送っていた私にまでとばっちりがきた。
「マリエ、山崎さんとこ行ったみたいだね。」
「暗い奴とは関わりたくないとか言ってたのにね〜」
「や〜んみじめ〜。」
それを耳にした事で私は受けなくていい傷を受けてしまった。
3日はその言葉が頭のなかでじんじんした。
今だに思い出すとテンションが下がる。
「何?宿題してんの?超真面目〜」
当たり前だよ。
「えっ?今日提出?!まじで言ってる?!」
お前に嘘ついて何になるんだよ。
「や〜んうつさして〜。間に合うかなあ〜!?」
人が苦労してやった宿題一瞬で写すんじゃねえよ。
私の心の声もむなしくマリエは私の隣の席に座りいそいそと宿題を写しはじめた。
やがて10秒もしないうちに彼女はペンを放り投げた。
「こんなのすんのやだ!もう提出しないでいいや。はいありがと。」
マリエはポイとプリントを投げ出した。
マリエの手から離れたプリントは、ひらひらと一瞬宙にまうとやがて私の机上に舞い降りた。
「おっはよ」
マリエだった。
この2年A組では、1年生の時と同様一人で学校生活を過ごすつもりだった。
しかしマリエはここ最近なにかと私に寄ってくるようになり、一緒に行動している。
決して友達とは認めたくないが。
というのも、彼女は今までクラスのいわゆるギャルグループに所属していて、今どきの女の子らしい自己中でわがままな奴だった。
その性格がたたったのか彼女はそのグループからハブにされ、一人で過ごす私の所にやってきたという訳だ。
四六時中アニメの話で盛り上がっているオタクグループに属すよりは私の所に来た方がマシだと思ったらしい。
おかげで今まで誰の目に着く事もなくひっそり学校生活を送っていた私にまでとばっちりがきた。
「マリエ、山崎さんとこ行ったみたいだね。」
「暗い奴とは関わりたくないとか言ってたのにね〜」
「や〜んみじめ〜。」
それを耳にした事で私は受けなくていい傷を受けてしまった。
3日はその言葉が頭のなかでじんじんした。
今だに思い出すとテンションが下がる。
「何?宿題してんの?超真面目〜」
当たり前だよ。
「えっ?今日提出?!まじで言ってる?!」
お前に嘘ついて何になるんだよ。
「や〜んうつさして〜。間に合うかなあ〜!?」
人が苦労してやった宿題一瞬で写すんじゃねえよ。
私の心の声もむなしくマリエは私の隣の席に座りいそいそと宿題を写しはじめた。
やがて10秒もしないうちに彼女はペンを放り投げた。
「こんなのすんのやだ!もう提出しないでいいや。はいありがと。」
マリエはポイとプリントを投げ出した。
マリエの手から離れたプリントは、ひらひらと一瞬宙にまうとやがて私の机上に舞い降りた。