夜明けを待って
結局朱里を母親に預けっぱなしにして、親不孝。


あたしは、駄目だ。


一からやり直したい。


外見的なものは、水商売の世界に入ってすぐに周りから持て囃される程かも知れないが、自分がなりたい“自分”にいつまで経っても近付けない。


あと3年で三十路だっていうのに、あたしは結局何なのか?


自分でも分からない。
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