夜明けを待って
入店当初は辞めていった姉さん方に酷くいじめられたもんだった。


それが今になっちゃ一つの店のママになろうとしてる。


それ見た事かと笑ってやりたい気持ちに突然襲われたくらい、驚いた。


「あんたここまで頑張って来てくれたしな。一番人気もここ何年譲らない。任せるなら、志音、あんたしかおらん」


かったるく煙草をふかしながら、ママの話を聞いていた。
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